刈り上げ おかっぱ



幼い頃の髪型というと、一番に思い出すのが刈り上げ おかっぱ。
テレビアニメ 「サザエさん」でお馴染みの
「ワカメちゃんカット」と言った方が分かりやすいかもしれない。

小学校に入学する前ぐらいまでは
ほとんどの女の子がこの髪型だったような気がする。

そして、昭和20年代から30年代にかけて、
シラミ対策という、あまりありがたくない思い出も蘇えって来る。



  


夏の日の水遊び。透きとおったきれいな水で
足元を小魚が泳いでいたりする

水の中を裸足で歩いていてカレイを踏んだ事があった

つるりと逃げていくカレイ、足の裏がくすぐったく、
おもしろい感触だったのを覚えている








遠浅の湖に網を張ってワカサギやハゼ、小さなエビなどを捕る
何がかかっているのか見に行った帰り

どの子供も、おかっぱの刈り上げで可愛らしい。






今のように美容室は多くなく
ほとんどは床屋さんで刈り上げにして貰う
幼い時。母に手をつないで貰えば
どこを歩いても安心










 最後の刈り上げ  

どの子も小学校に上がる頃には刈り上げをしなくなっていたように記憶している。


ただ、前髪が延びて眼にかかるのは父も母も嫌っていたようで、
適当な長さに伸びた頃に、床屋さんへ行ってきなさいと言って送り出してくれた。

小学校の1年か2年のある時、いつものように床屋さんへ行き
「刈り上げにして下さい」と言うのですよ、という母の言葉をそのままに伝えて
そうして青々とした「刈り上げ、おかっぱ」の頭が出来上がった。

次の日、教室に入ったとたん同級生の間に笑い声が沸き上がる。
男の子達に「刈り上げ・刈り上げ」と、囃し立てられ、女の子達もまたクスクス笑っていた。

刈り上げが恥ずかしくて、早く伸びてほしかったが、簡単に伸びる筈もなく
触ると、いつまでもゾリゾリとした感触が手のひらに伝わってくる。

その時が最後の刈り上げ。母の言うことを聞く素直な子が、
その事がきっかけで、小さな反抗期に突入したのだった。 かもしれない・・・



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